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「罪は消えない」原告ら、謝罪にも笑顔なく 薬害肝炎訴訟

集団提訴から約6年。薬害C型肝炎訴訟は、原告・弁護団と被告企業との闘いにようやく“終止符”が打たれたが、原告らに笑顔はなかった。28日、大阪市内で開かれた集会では、初めて面会が実現した企業トップらに対し、薬害の苦しみや怒り、家族を失った悲しみを口々に訴えた。「謝罪があっても罪は消えない」「心に響かない」…。集会後、原告らは薬害根絶と患者全員の救済に向け、新たに決意をにじませた。
 午後2時前。原告ら約150人が待つ大阪市内の集会会場に、田辺三菱製薬の葉山夏樹社長と子会社のベネシスの島義尚社長が緊張した表情で入場、双方が対面する形で着席した。
 「今回の事態については、誠に申し訳なく思うと同時に残念です」
 葉山社長が謝罪文を読み上げ、島社長とともに深々と頭を下げた。静まり返った会場に、原告らのすすり泣く声が響いた。その後、原告側の6人が順番に気持ちを述べた。
 冒頭、全国原告団の山口美智子代表(52)は「責任と言われましたが、その責任を怠ったことでどれだけの人が人生を狂わされ、奪われたか想像できますか」と、葉山社長の目を見据えて問いかけた。さらに次男出産の際に感染したことにも触れ、「命の誕生を喜ぶことができなかった」と声を震わせた。
 肝炎から肝臓がんに悪化し、平成15年に姉=当時(57)=を亡くした遺族原告の泉祐子さん(60)も「歴史に残る大きな薬害事件を何度も起こした企業の『罪』はここで謝罪があったとしても消すことはできない」と述べた。
 葉山社長らは時折メモをとり、黙ったまま原告の言葉に聴き入った。最後に改めて謝罪し、「再発防止に向けて最善かつ最大の努力を行う」と述べ、約1時間の集会が終了した。
 「時間がありませんので」との司会者の発言に促されるように2人が退席しようとした際、男性原告が立ち上がり、「人の命がどれだけ尊いものか、わかっているのか」と怒号する場面もあった。
 ■薬害肝炎訴訟 血液製剤「フィブリノゲン」「第9因子製剤」を投与されてC型肝炎に感染した被害者が、国と製薬会社3社(田辺三菱製薬、同社子会社ベネシス、日本製薬)に損害賠償を求め、平成14年10月から全国で提訴、1審で原告勝訴判決が相次いだ。19年12月、福田康夫前首相が議員立法で一律救済する方針を表明し、今年1月に1人当たり1200万~4000万円を給付する特別措置法が成立。原告・弁護団と国は和解条件などを定めた基本合意書を締結し、和解手続きが進む。厚生労働省によると、これまでに約1400人が提訴、うち約470人がすでに国と和解している。



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