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清水神社:言い伝えのかめ2個発見 73年ぶり雨乞い神事--高松 /香川

高松市有形民俗文化財に指定されている清水神社(高松市由良町)の「甕(かめ)塚」から雨乞い神事に使われたとみられる、かめ2個が見つかった。2012年3月25日には、修復したかめを使った神事が73年ぶりに行われた。

神社の言い伝えによると、神事は大干ばつに見舞われた841年、神酒を造っていたかめ12個を使って雨乞いしたのが始まり。その後、戦火や風水害でかめは2個となり、塚に納められた。
雨乞いの際は、かめを掘り出し、神社近くの井戸「上御盥(かみみたらい)」などでくんだ水で洗うと必ず雨が降ったという。江戸時代には他の寺社で祈とうしても雨が降らない時、清水神社で雨乞いしたとされる。
 

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だが、神事は1939年に行われたのが最後で、近年は記憶する人もいなくなり、かめの有無も形状も分からない状況となっていた。このため、十河典永宮司(47)や総代会は、地域の文化財として後世に正しく伝えるため、かめを取り出して雨乞い神事を行い、写真など記録を残すことを決めた。 

そこで、2012年2月18日、十河宮司ら約20人が甕塚を掘り起こしたところ、石室(南北1・8メートル、東西0・93メートル、高さ約1メートル)を発見。水がたまった石室からは、かめ2個の底部や破片約100個が見つかった。
地震などで割れたと考えられるという。破片から全体は高さ約1メートル、最大直径95センチで、2個ともほぼ同様の形態と推測されるといい、市教委文化財課が修復。7世紀ごろの須恵器と考えられ、神社の歴史を調べる上で、重要な発見という。

また、境内の石碑の記述から、甕塚が現在の形になったのは、1790年の可能性が高いという。 

雨乞い神事には、「かめを洗った者は亡くなる」という伝承もあるが、十河宮司は「雨が降るまで飲まず食わずで雨乞いしたという記録もあり、それだけ命懸けだったのでは。雨を願った昔の人の思いを感じてもらい、恵まれた環境となった今に感謝してもらいたい」と話した。
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