下馬評では不利とされていたレイズが、対戦成績を2勝1敗として一歩リードした。レイズは13日、ア・リーグ優勝決定戦第3戦でレッドソックスに9-1で圧勝。岩村明憲内野手は1番二塁で出場し、二塁打2本の活躍で勝利に貢献した。5打数2安打、1三振で、プレーオフ初戦から7試合連続安打。01年にマリナーズのイチローが記録したプレーオフ8試合連続安打に、あと1と迫った。
場所を敵地に移しても、レイズの勢いは止まらない。火をつけたのは、またも岩村のバットだった。
1-0の3回、無死一塁から、左腕レスターのカットボールを捕らえると、打球は左翼のグリーンモンスターへ向かって一直線。フェンス上段に当たり、惜しくも本塁打にはならなかったが、貴重な二塁打でチャンスを広げ、アップトンの3ランに結びつけた。
レスターはプレーオフ2試合14イニングで自責点0(失点1)。レイズ打線は今季3戦全敗で、2点以上奪ったことはなかったが、見事攻略に成功した。
岩村は7回には、今度は右腕のバードから3回と全く同じようなグリーンモンスター上段に直撃する二塁打を放った。
レイズは4月と6月に、このボストンで2カード連続で3タテを食らって6連敗。しかし9月8日からの3連戦で、初戦を落としながらも連勝。「今年はお互いに敵地で弱くて、なかなか勝てなかったが、最後に僕たちが連勝できたのは、大きな意味を持つし、自信を持って(ボストンの)フェンウェイに行ける」(岩村)と敵地へ乗り込んでも、気後れするところはなかった。
「ボストンの選手との経験の差は、埋めようのないものがある。そこは僕たちの若さと勢いでカバーしないと」と、岩村は話していたが、予想を覆してレッドソックスを完全に圧倒した。
第4戦の先発は岩村が2年間で打率.417と相性抜群のナックルボーラーのウエークフィールド。岩村がけん引するレイズが、ワールドシリーズ進出へ、一気に王手をかけそうなムードになってきた。
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